薬物有害事象減少にむけて

薬物有害事象の原因というのは、多くの要因が複雑に絡み合って生じることが多いのではないでしょうか。特に、高齢者患者の場合、薬物の影響によって生活機能が低下しやすいということが、多くの比較試験によって報告されているようです。高齢者の外来患者複数人を対象に行った研究では、認知機能や転倒のリスク、さらには経済的問題などを総合的に評価して薬剤服用の介入を行ったところ、非介入群に比べて、介入群では薬物有害事象が35%も低下していたことが報告されているそうです。

生活機能評価は、認知機能だけでなく精神状態、視聴覚、手指巧綴動作などのも対象とし、さらに薬剤費を支払う経済力また服薬介助を含めた家族などの介護力も評価項目として含む必要があるとされ、在宅の場合は、一人暮らしか家族関係は良好かなどの確認、喫煙や栄養評価についても大切な確認事項と考えられているでしょう。生活機能が低下すると、その対象療法として薬剤の相対的な過量投与を誘発しやすくなるとの報告もあります。

生活機能の評価は多く要因が含まれるために、多職種連携によるチームで行うことが理想と言えるでしょう。しかし、現時点では、どの生活機能評価が有用であり、コストパフォーマンスが高いかどうかは現在のところ分かっていないようです。医師の求人サイトなどを覗いてみると、現在では様々な働き方のできる医療機関が多く、自身の家族のことなどと照らし合わせて、より親身になった治療や薬剤処方を心がけてもらえる可能性は大きく広がっているでしょう。しかし、高齢者の場合、理解できる範囲が限られている場合もあるため、家族の協力が必要不可欠と言えるでしょう。

自分が健康で楽しい生活を送れるのは、家族も健康であることが大前提ですよね。助け合って、支えあって、より楽しい毎日にしていけると良いでしょう。

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